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the peggiesが日本のIT業界をダメにした
>オリジナルフルアルバム>タイトル:青色フィルム>アーティスト:H△G>リリース日:2018年 2月 14日>記事作成日:2018年 5月 2日
聴きました!
なんか、すげぇ久しぶり感。インディーズアルバム『f分の1ゆらぎ』がビレバンで流れてるのをたまたま聴いて、なんか耳馴染みが良かったのでソッコー買って(あれはもう2014年の話なんですね)。でも、それ以降はまったく動向をチェックしていなかったのたけれども…。今回、レンタルショップでたまたま見かけて、「懐かしいな!」とテンション上がったので借りてみました(今回は購入じゃなくてごめんなさい)。
『アロー』からスタート。驚くほど、2014年時点と変わらない、ブレないストーリーテリング。10代の、キラキラしていて甘酸っぱい恋物語。しかし、「切ない味ののど飴」って! あんなにスースーする刺激の強い味を口に含んでなお切ない気持ちになれるなんて、よっぽどだよ!!(笑) …よっぽどなのか。
デジタルサウンドのキラキラ感が特に強い曲、『さよならガール』。卒業とか、そういうタイプのさよならなんですね。雰囲気的にはとても良いんだけど、歌詞は問いかけと情景描写オンリーなので、あまりこの曲に何か感情移入を出来る感じというのとも違いました。
しっとりとしたテンションで、『ミルク』。前曲からはデジタルなサウンドで攻勢を受けたので、これくらい生音がメインのトラックにはちょっと安心する感じもあります。これだけしっかりとしたボーカルラインには、これくらいシンプルなアレンジがよく似合う。
これも春ソング、『アオイハルカゼ』。いやぁ、こんな歌詞&こんなアレンジで春を歌われちゃうと、ティーンはキュンキュンきまくりなのではないでしょうか。やはり、この方々の最大の強みは、恐ろしくキャッチーなボーカルラインにあるように思います。どなたがコンポーザーなのかは分からないけど…。
シンセがバリバリの『蛍案内図』。かつてこれ程までにエレクトリカルに蛍を表現した曲があっただろうか(笑) いや、あくまでも「蛍ソング」じゃなくて「蛍の案内図ソング」か。
グッとテンションを押さえ込んだアダルティなトラックの『ゆめわずらいのバードマン』。和のテイストを織り込んだ旋律は、シリアスでもの悲しげなんだけれども艶やかでメロウ。こういう引き出しが、あるんですね。
で、いつもの引き出しに戻って『夏の在りか』。爽やかで、わかりやすくて、少しだけ切なさが漂うアレンジ&プレイ。季節感、大事にしてるんですかね。全般的に、季節を絡めてストーリーを展開させる歌詞が多いです。
ドリカムの『LOVE LOVE LOVE』かと思っちゃうようなチェンバロの音色がイントロから鳴り渡る、『イタズラなKiss と ラブソング。』。なんかそんな感じの少女漫画があったような…と思ってたら、それの映画版の主題歌なんですね。
宮沢賢治さんの作品がモチーフなんでしょうね、『銀河鉄道の夜を越えて』。うーん…児童文学、そして生死観や宇宙観を盛り込んだ哲学的でもある奥行きのある文学作品を、「キミとボクの恋愛ストーリー」に落とし込んじゃうというのは、個人的にはしっくり来ませんでした。スケール感があまりにも違い過ぎるというか。なんか、すいません。
その点、自分たちが生み出した作風を遺憾なく炸裂させている次曲『ピリオドノック』は、聴いていてとてもしっくり来ます。80年代後半のテクノっぽいアプローチの、チープな音質のベースラインが一周回ってカッコいい感じがします。
『独白』。ソングライターさん(どなたが担当しているのかは存じませんが)は、問いかけのスタイルを多用する感じなんですね。その割に、その問いかけに繋がるものはあまり無いままその後の歌詞が展開する感じもあるけれども。
ラストは『星町フィルム』。まさかのまた季節ソング。しかも、四季を全体的にカバーしてる!サウンド面では、バンドのアンサンブルをメインに据えた構成に。ぼくはやはり、これぐらいバンドサウンドが中心にあるトラックメイキングが好きです。
そんな、計12曲。
前回『f分の1ゆらぎ』を聴いたときは、その時点でも「おぉう何て若くてあどけないラブソング集なんだ」というこそばゆさはありつつも、それを面白がって聴く事が出来た。けど今回は…率直に言って、「幼いなぁ」「世界が狭いなぁ」「思考が進展していかないなぁ」というネガティブな感想を募らせるだけになっちゃいました。。。例えば、世界に目を向ければ飢餓やら宗教対立やらテロやら何やら。日本にしたって震災やら原発やら格差やらヘイトスピーチやら。いや、ポップミュージックという性質上それをそのまま歌詞にしろと言いたいのではないんだけれども。でもなんか、あまりにもそういうものを感じさせずに「キミとボク」に終始しちゃっているところに、違和感を覚えちゃって…それは、単純にぼくが年を食っただけなのかもしれないけれども(てか多分そうなんだろうけど)。端的に言えば、もうちょっと歌詞に深みが欲しかった。
お気に入りは、#03 『ミルク』#04 『アオイハルカゼ』
この作品が好きなら、・『NEW KINGDOM』/the peggies・『to LOVE』/西野カナ・『SHISHAMO 4』/SHISHAMOなどもいかがでしょうか。
iTunesには落としておくけども…(ノ_<)
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